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モンテッソーリと勇気づけ子育ての共通点

モンテッソーリ教育とアドラー心理学の勇気づけをほぼ同時期に勉強して感じたことは「共通点が多いなあ〜!」ということでした。

アドラー氏とモンテッソーリ女史は第一次世界大戦前後という同じ時代を生き、実際に手紙のやり取りなどを通じてお互いの考えを伝え合っていたようなので、互いに影響される部分は多分にあったのかもしれません。

共通点は例えば、それぞれの教育を通じて「世界の平和に貢献する人物を育てる」という最終目的のような大きなものから「自立」や「社会との調和」など基本的なものまで様々ですが、「罰を与えず、結末を体験させる」という考え方もその一つ。

「傘をささずに雨の中を歩いたら濡れる」、これは自然の結末です。
雨に濡れるのが嫌だったらこれからは傘をさして歩こうとするだろうし、もしくは家から忘れずに傘を持っていくようになるでしょう。

「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」という本の中に次のようなくだりがあります。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
(2014/02/28)
小倉 広

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「罰を与えるのではない
結末を体験させるのだ
子供が食事の時間になっても帰ってこなければ、
一切叱らずに食事を出さなければよい。」

食事時間になっても遊びほうけてなかなか家に帰って来ない子供がいるとします。
母親は子供が遅くなるたびに食事を温め直し、後片付けを二度しなければならない。
もしくはその子が帰ってくるまで他の家族も食事を始めることができない。
第二次世界大戦後にアドラーの後を継いで彼の心理学を体系化したルドルフ・ドライカース氏はそんな母親たちに対して次のようなアドバイスをしているそう。

「『食事の時間を守らなければ食事は出しません』。このように子供と約束をし、それを守ればいいのです。子供が遅く帰ってきて、『お母さん、ご飯は?』と聞いたら、『残念ね。遅れてきたから出せないわ』と答えればいいのです」

これは先ほどの「自然の結末」とは違って「論理的結末」と呼ばれています。
この時に気をつけることは、不機嫌な顔をしたり、とげのある態度を示したり、クドクドと小言を言わないこと。
これをすると子供に対する「罰」になってしまうので、あくまで普段通りにさらっと。
目的は「結末を体験させて気づかせる」ことなのです。

また、ここで「子どもがかわいそうだから」と同情心を出して食事やおやつを与えてしまったら、子どもは「お母さんは最終的には言うことを聞いてくれる」ということを学んでしまうので、約束は最後まで守る姿勢を貫くことが大事です。
親側も忍耐と努力が必要だし子どもにとっても厳しく見えますが、キーフレーズは「この経験から子どもは何を学ぶだろうか?」ということ。
そしてキーワードは「本気」。

これはいろんなバージョンがあって、私のワークショップの中では他にもこんなエピソードを出しています。
「子どもが電車の中(公共の場)で騒ぐ場合」
「食事中に立ったり座ったりして落ち着かない場合」
「出したお食事を食べてくれない場合」

アドラー心理学では「優しく、きっぱりとした」子育てを目指しています。
基本的な考えを知り、常に「この体験から、子どもは何を学ぶのか?」と考え、それをアドラー心理学が設定する子育ての目標に照らし合わせて対応すればいいので、慣れてくればあとは応用なので何にでも使えるようになります。

ちなみにモンテッソーリとアドラーの子育ての違いの一つは、モンテッソーリは子どもの教育が中心、アドラーは子どもを育てる母親の教育を中心に据えている、というところでしょうかね^^

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Tiare

Author:Tiare
マンハッタンの片隅で、二人の娘たちを育てる国際公務員。

これまでに住んだ6か国(日本・カナダ・スイス・フランス領ポリネシア・オーストラリア・英スコットランド)とここニューヨークの様々な文化や習慣を娘たちに伝えながら、日本語・英語・フランス語のトリリンガル教育と自分なりのシンプル&ミニマムライフを追求しています♡
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