6月26日に無事キンダーガーテン(英語)を修了したちびら。
9月にスタートするGrade1(一年生)からはフランス語のイマージョンプログラムへの編入が決まりました♪
これから授業の50%をフランス語、残りの50%を英語で受けることになります。
ただそれまでの道のりは思っていたほどそう平坦ではなく…キンダー最終日までの1週間あまりは本当にフレンチクラスに入れるのかやきもきしっぱなしで落ち着かず、めずらしくすごーくストレスフルな毎日を過ごしていた私。
去年イギリスから帰ってきた時点では、周りの先生方から「英語を完璧にしてからフランス語プログラムに移ればいい」とアドバイスをいただいたので素直にそれに従ったところ、いざ年度末になってみると「もしかしたらキンダーの一年間フレンチをミスってるから無理かも」などと言われてしまったので「出たよ、このアメリカ〜!」と、わたくし久しぶりにブチッと切れてしまいました。
早速職員室に乗り込み、コーディネーターに切々と胸の内を訴えることに。
・去年の11月にイギリスから帰ってきた時点では、キンダーからフレンチに入れるよりもまずキンダーで英語を盤石にするように伝えられ、その上で一年生からフランス語クラスに入れるのは何の問題もないと言われたこと。
・その言葉を信じて疑わなかったので、1月から6月までフランス語のアフタースクールで学ばせ、8月にはフランス語オンリーのサマーキャンプに入れる予定でいるなど、9月に向けての準備を着々とすすめていたこと。
・ちびらはプリスクール時代にフレンチプリスクールに通っていた時期があったこと、またお稽古ごととしてもいくつかのクラスに通い、フランス語自体に親しみを持っていること。
・夫はスイスに3年、私はカナダ、スイス、フランス領ポリネシアに合わせて10年と、両親ともにフランス語を公用語とする国に住んだ経験があり、フランス語の課題や宿題なども娘が希望すれば問題なく手伝えること。
・自分がモンテッソーリ教師の資格を持っていることと、モンテッソーリでは言語の敏感期(ネイティブのように習得できる時期)をだいたい6歳頃までとしており、今年6歳になるちびらにとってはGrade1がラストチャンスとなること。
・将来また家族でヨーロッパに数年間住む予定でいることと、その選択肢はフランス語を公用語とするスイスやフランスにも及ぶこと。
・日本国籍とアメリカ国籍、オーストラリアの永住権を持ち、アメリカとヨーロッパに住んだ経験があるちびらのインターナショナルなバックグラウンドや、私たち両親の国際的な知識と経験が、何かしらクラスの役に立つであろうと思うこと。また親子共々そう思ってもらえるように努力する所存でいること。
学生時代は「瞬間湯沸かし器」との異名を取っていた私、「キンダーをミスってるから無理かも」と言われた時点では相当頭に来て「去年の寄付金返したらんかいゴラ〜!」と心の中はかなり低俗に荒れ狂っていたものの、交渉はあくまでレディーらしく(笑)冷静に、と努め最後はこんな言葉で締めくくりました。
「先生方の中には、娘が3カ国語を並行して学ぶことが大変だろうと心配してくださっている方もいらっしゃいますが、私たちは親として娘の可能性を信じ、できるだけ支えてやりたいと思っています。
そして先生方の教師としての仕事も、生徒一人一人の教育課程とその可能性をサポートし伸ばしてくださることだと心から信じております。
どうか生徒とその両親が心から希望する未来を尊重していただけると幸いです。」
さらにこれと同じ内容のメールを校長先生と担任の先生宛に送り、言いたいことは全て言ったと「人事を尽くして天命を待つ」状態で迎えたキンダー最終日、担任の先生から「フレンチプログラムへの編入が決まりました」とのお達しをいただきました☆
まあアメリカはある意味ゴネ得な国なので、多分大丈夫だろうとは思っていたのですが…入れるか入れないかによってちびらの将来が全く変わってしまうので、やっぱり正式に決まるまではかなりストレスフルだったかな。
しかもスペイン語のイマージョンに通うお友達から「夏前に申し込みしたけど学校から空きがないって言われて、結局入れるのがわかったのは9月だったよ」と聞いていたので、「え〜もしかしたら夏中こんな気持ちで過ごさなくちゃいけないの〜><」と暗澹たる気分だったので、夏前に知らせていただけて本当にありがたかったです^^
実は後でわかったことなのですが、このプログラムは双方向イマージョン(下記参照)のプログラムなので第一言語が日本語のちびらを入れても、はっきり言ってクラス側にとってはあまりメリットがないんですよね…。
なのでそれを承知の上でちびらをフランス語クラスに入れてくれた学校の心遣いに心から感謝し、学業のサポートはもちろん、学校のためのボランティア活動など自分たちにできることをできるだけたくさんやっていこうと思っています。
あと、あれだけ啖呵を切ったのだから、私たち自身もフランス語をちゃんとブラッシュアップしなくっちゃ。
会話はどうにかなっても、最近文法が怪しいの…><
早速学生時代のフランス語のテキストを引っ張りだしたり、いいタイミングで半額以下のディールが出ていたロゼッタストーンを買ってちびらと予習をしています。
文法はロゼッタストーン、会話はサマーキャンプで9月までにはなんとかなる…かな?^^;
…ということで長くなりましたが、普段ストレスフリーな私にとって久しぶりにイライラした出来事だったので、その記録という意味でも経緯を書いてみました。
いろんな意味で、自分にとってのいいレッスンになったかなと思っています。
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双方向イマージョン(two-way, dual, bilingual-immersion):アメリカ合衆国で広まった手法。その地域の主流言語が母語である生徒と、目標言語が母語である生徒が約50%ずつ在籍するクラスで、カリキュラムの50%を主流言語、残り50%を目標言語で行う。生徒たちが互いに補いあって両言語を習得する。[2]「2つの言語で意思疎通がとれる人間」(バイリンガル)、さらには「2つの言語において教養ある人間」(バイリタレット)を目標としている。 例えば、日本語を母語とする生徒50%と英語を母語とする生徒50%のクラスで、日本語と英語半々で授業を行い、最終的にクラス全員が日英両言語に堪能になることをめざす。プログラムによっては均等に50%ではなく多少比重が異なることがある。目標言語が母語である生徒を一定数集めるのは容易ではなく、双方向イマージョンはそれほど一般的に浸透しているとは言えない。しかしながら、アメリカ合衆国の研究では、この教育方法が子供に効果的な英語学習手法であり、学校で英語を学ぶ子供の長期的な成果を促進することを明らかにしているものもある(Center for Applied Linguistics, 2005; Thomas & Collier, 1997; Lindholm-Leary, 2000)(Wikipediaより抜粋)
ちなみに私の仕事の宣伝という訳ではないですが(笑)、オフィシャルな交渉やクレームにはイギリス英語(ブリティッシュ・イングリッシュ)、オススメです。
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