スコットランド独立投票に参加して
スコットランドの独立投票が終わり、開票結果は独立否決(英国に残留)ということになりました。
主要銀行などの大手企業が独立後はイングランドに移ると表明したこと、北海油田の埋蔵量や独立後のポンド使用とEU加盟が不透明など、懸念材料に対する住民の不安を払拭しきれなかった点に加えて、「独立が否決されたら最大限の自治の譲渡を約束する!」と中央政府が泣き落としで最後の最後に掲げた公約が功を奏した形となったのかな…と思います。
昨日の投票、我が家は「YES(独立賛成)」に一票を投じました。
一昨日のブログ記事にも書きましたが、「一般的に予想されているよりも差をつけて、独立反対派が勝つだろう」と考えていた私たち。
スコットランドに来てまだ一年足らずでもうすぐここを出て行く私たちには、先祖代々受け継いできた民族の誇りと将来への不安の狭間で最後まで葛藤し、悩み続けたスコットランドの人々と同じ重さで独立の是非を考えることは到底できません。
部外者ということで棄権という判断ももちろんできたのだけど、せめて一票でも差を縮めることで今後中央政府がスコットランドを最大限に尊重してくれるように…との願いと、この一年私たちを温かく受け入れてくれたスコットランドに対する恩返しの意味も込めた「応援票」という形で賛成に投じました。
でももし万が一可決されて独立ということになったら投じた一票の責任を取る意味でも、毎年夏休みはスコットランドで過ごして経済的に貢献するくらいのことは最低でもしなくちゃいけないなあ…と、最終結果が出るまでは落ち着かなかったのも事実。
私は暑いのが苦手なので、夏でも15〜20℃くらいのスコットランドで過ごせると思うと、それはそれで嬉しいのですけどね^^
暑さが苦手な方、避暑地にスコットランドはいかがでしょう?
反対と賛成が拮抗したことによる両派のわだかまりは当分残ると思うけれど、スコットランドを愛する気持ちはみんな同じ。
「試合に負けて勝負に勝つ」という言葉どおり、自治政府への最大限の権限移譲が確約されたことは賛成派によってもたらされた勝利だと思うし、スコットランドの人々は穏やかで理知的な人が大半なので、今回できてしまった両派の間の確執のようなものも近い将来にはきっと雪解けを迎えるだろうと信じています。
ハイランドまでの道のりで見かけた反対派のスローガン「Proud to be Scots, Delighted to be United」をそのまま反映したと言える今回の民意。
イングランドと合併して300年以上という長い年月の中で、連合王国として共に大英帝国を作り上げ、共に世界大戦を戦い抜いてきたスコットランドの人々は、自分たちがその一端を担っているUKブランドに少なからず誇りも感じているはずです。
中央政府の最後の言葉を信じた人々のために、イギリス政府は約束を反故にすることなく今回の賛成票の多さを重く受け止めてもらいたいです。
個人的にはこの歴史的な住民投票に参加できたことはいい経験になったし、世界中の人々にイギリスの連合王国としての在り方に注目してもらえたいい機会だったのではないかと思います。
大きなイベントが終わったことだし、我が家もそろそろ引っ越し準備を始めなくては…(涙)
主要銀行などの大手企業が独立後はイングランドに移ると表明したこと、北海油田の埋蔵量や独立後のポンド使用とEU加盟が不透明など、懸念材料に対する住民の不安を払拭しきれなかった点に加えて、「独立が否決されたら最大限の自治の譲渡を約束する!」と中央政府が泣き落としで最後の最後に掲げた公約が功を奏した形となったのかな…と思います。
昨日の投票、我が家は「YES(独立賛成)」に一票を投じました。
一昨日のブログ記事にも書きましたが、「一般的に予想されているよりも差をつけて、独立反対派が勝つだろう」と考えていた私たち。
スコットランドに来てまだ一年足らずでもうすぐここを出て行く私たちには、先祖代々受け継いできた民族の誇りと将来への不安の狭間で最後まで葛藤し、悩み続けたスコットランドの人々と同じ重さで独立の是非を考えることは到底できません。
部外者ということで棄権という判断ももちろんできたのだけど、せめて一票でも差を縮めることで今後中央政府がスコットランドを最大限に尊重してくれるように…との願いと、この一年私たちを温かく受け入れてくれたスコットランドに対する恩返しの意味も込めた「応援票」という形で賛成に投じました。
でももし万が一可決されて独立ということになったら投じた一票の責任を取る意味でも、毎年夏休みはスコットランドで過ごして経済的に貢献するくらいのことは最低でもしなくちゃいけないなあ…と、最終結果が出るまでは落ち着かなかったのも事実。
私は暑いのが苦手なので、夏でも15〜20℃くらいのスコットランドで過ごせると思うと、それはそれで嬉しいのですけどね^^
暑さが苦手な方、避暑地にスコットランドはいかがでしょう?
反対と賛成が拮抗したことによる両派のわだかまりは当分残ると思うけれど、スコットランドを愛する気持ちはみんな同じ。
「試合に負けて勝負に勝つ」という言葉どおり、自治政府への最大限の権限移譲が確約されたことは賛成派によってもたらされた勝利だと思うし、スコットランドの人々は穏やかで理知的な人が大半なので、今回できてしまった両派の間の確執のようなものも近い将来にはきっと雪解けを迎えるだろうと信じています。
ハイランドまでの道のりで見かけた反対派のスローガン「Proud to be Scots, Delighted to be United」をそのまま反映したと言える今回の民意。
イングランドと合併して300年以上という長い年月の中で、連合王国として共に大英帝国を作り上げ、共に世界大戦を戦い抜いてきたスコットランドの人々は、自分たちがその一端を担っているUKブランドに少なからず誇りも感じているはずです。
中央政府の最後の言葉を信じた人々のために、イギリス政府は約束を反故にすることなく今回の賛成票の多さを重く受け止めてもらいたいです。
個人的にはこの歴史的な住民投票に参加できたことはいい経験になったし、世界中の人々にイギリスの連合王国としての在り方に注目してもらえたいい機会だったのではないかと思います。



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